しがない金融マンのアウトプット用ブログ

仮想通貨は金融を破壊する?!将来性はあるのか

 

こんばんは

妙に寝れなくなってしまったのでブログを書こうと思います。

本日も多分に漏れず上司に謎の叱られ方をしたので、だいぶ気が滅入っております(笑)

 

 

 

少し前から話題の仮想通貨!

実は我々金融マンは会社的にも好まれていないので、意外とおおっぴらにやっている人は少ないんです。ギャンブル的要素が強いと判断されているようですね。

※念のため申し上げますが、

 

金融系に勤める方々のほとんどはギャンブル禁止です。少なくとも名目上は。

 

未来の金融を形作るテクノロジーかもしれないのに触れられないなんて、ちょっとどうかしていると思いますが。。。

 

 

しかし、実際に投機・マネロンに用いられている例も多く

また、取引所も銀行などに比べれば当然歴史もコンプラも甘いので

金融庁は目を光らせ続けていますね。

japan.cnet.com

まあ業界の黎明期なんてこんなもんでしょうw

普通に金融業にだって(内容の濃淡の差はあれど)業務改善命令は出てます。

 

 

 

ですが、そもそも仮想通貨が既存の法定通貨とバッティングしうるのか、という問題については正直微妙なところがあると思います。

するといえばするのでしょうが、そもそも仮想通貨が法定通過を目指すために存在している、あるいは既存の金融システムをリプレイスするために存在しているというものでもないのではないか、というのが個人的な考えです。

 

Twitterでこんな意見を見かけました。

 

 

 

少し前の私なら最初はこのツイートの意味が分からなかったと思うのですが笑

まさに、この通りだと思います。

仮想通貨(もっと言うとブロックチェーン)の意義は「web3.0」の中心技術として存在している、ということに他ならないのではないでしょうか。

 

web3.0の説明は

www.ikedahayato.com

イケハヤ大先生様にお任せするとして

 

 

 

ものすごく簡単に言いますと

ブロックチェーン上において、様々な事柄(発言内容や仕事内容…ある人にとって「価値がある」と思ってもらえれば大概のことはおkです)に対する対価を直接個人間で交換し合う、分散的なコミュニティー(トークンエコノミーと言います)で用いられる「価値交換の手段」として、仮想通貨が存在するのだと思います。

 

 

今ってプラットフォーマーと呼ばれる大企業がITサービスを独占していますよね。Googleとか良い例ですが。

普段使う分には全く気づかないですが、実はそのサービスを使いながら我々はその会社に情報を提供してしまっていることになります。

それがどういう使われ方をしているのか、私たちは知る由がありません。結構悪いことに使われているんじゃないかという噂も往々にして存在します。米国大統領選の際のFacebookがそうだった、なんてニュースもありました。

 

それ自体も怖いですし、そもそもそのプラットフォーマーが何かしらの理由で動きを止めてしまったらどうなるんだ、という心配もあります。

 

そこで、そういった特定のマジョリティ企業・集団・政府に依存することない、中央集権でない仕組みを作ろうや、ということを実現できるのがブロックチェーンの良いところです。

 

そういった、インターネット上ですらプラットフォーマーに依存しない「個」が誕生できる時代になった時に、当然ブロックチェーン上で価値交換の手段が必要になります。ここで使われる技術が仮想通貨、です。

そしてその仮想通貨はKyber Networkなどを通して、様々なブロックチェーン上を循環し、盛り上げていくことでしょう。

 

と、ここまで書くと

いわゆる日常の決済や、銀行の業務とそこまでバッティングするのかと言われるとちょっと疑問が残ります。

 

先ほどのリンクに貼ったイケハヤさんのブログで指摘されているような問題点もありますし、

仮想通貨は本来、究極的には個々人で管理せねばならないものです。

そしてその管理に必要なのが「秘密鍵」ですが

そんな大事なものの管理を自分でするのは怖い、と考える人も多いと思います。

(取引所に置いている人もいるかと思いますが、それは取引所が鍵を管理しています。その鍵が漏れれば取引所の「お財布」は開けられ、全部盗まれます。ブロックチェーンの匿名性の性質上、その流れを追うことも、データを削除・差し戻しすることも基本的にはできません。Coincheck事件がその例です)

昔は家に置いておくと怖いと言う理由で現金を銀行に預けた訳ですし…

 

 

 

ただし、ブロックチェーン上の仮想通貨の循環が多くなればなるほど

既存の法定通貨の循環は減っていくでしょうね。

早い話、ブロックチェーン上でブログか何かで情報発信する→それへの対価で仮想通貨をもらえる(仲介業者はいない)→その仮想通貨をスワップして色々なものを手に入れられる…という流れになるでしょう。

法定通貨はなくなりはしないだろうが、プレゼンスは下がる、ということになると思います。

 

 

 

 

銀行オワコン説の真髄はここではないでしょうか。